2011年8月25日木曜日

「母親病」とは何か?(最終回)


もういい加減にやめる。やはりこの問題、私はわかっていない気がする。それに実は予定が違って「対人恐怖」についてまとめなくてはいけなくなってしまったのでそちらをやらなくてはならない。(こちらの話。)
「母親病」との関連で思うこと。人間にとって強迫とは何か。これって実に本質的である。神さんが言っていた。「今度引っ越したうちでは、置けるスペースの関係で、どうしても冷蔵庫の扉の開く方向が不便であり、冷蔵庫を開ける度に不幸になる。」他人にはどうでもいいことでもその人にとってはどうしようもなく気になり、その人の気分や幸不幸まで左右する。これが同居人のしぐさ、癖にまで及ぶとしたら、夫婦や家族が同居していけるのはまさに奇跡である。
母娘関係にしても、母親が娘の振る舞いや言動が気になり、ついメールをしたり小言を言ってしまい、死ぬほどに嫌われるとしたらこれほど不幸なことはない。しかしそれでもどうしても気になってしまい、気がついたら駆けつけていたり、これまで何度も言っていたことを繰り返していたりしている。母親病の元凶はそのような母親の強迫にあるようだ。とすると離れて暮らすこと、連絡をしないこと、一切お互いに期待しないことはやはり処方箋として重要なのだ。問題はその処方箋を出しても実際には服用してくれないことである。