「 次の本」の一つの章の始まり部分を書いた。
本章は精神分析療法の中でも特に支持的療法について、AIとの関わりから論じる。この章を書くきっかけとなったのは、私がAIともった経験に関係している。私はAIをいくつかの目的で活用しているが、そのやり取りを通して、精神療法とは一体何かについて深く考えさせられることが起きている。それはひとことで言えば、私のAI (私が個人で所有しているわけではないことは分かっているが、どうしてもこのような言い方になってしまう)は、ある意味で非常に支持的であり、なぜ「心がない」はずのAIがそのアルゴリズムによるこのような支持的な特性を、場合によっては人間の治療者よりも見事に発揮するのはなぜかということを深刻に考え始めたという経緯があったのである。
まず最初に支持療法と言われるものが現在どのような位置を占めているかについて簡単に復習したい。