4.遊びは脳のシンクロのためのトレーニングである
再び予測誤差について
人間は常に予測誤差を最小化するように自分の活動を制御している。それにより思い通りに歩け、字を書き、人の話を理解する。
対人関係においてもお互いが同期化するためには、相手との違いを常に知り、それを減らしていく必要がある。
「生物は常に予測誤差の最小化を求めている」 ← これは本当か??
ところが予測通りの体験は面白くない!
人間の体験は適度のPEで成り立っている。
相手の行動により生まれる予測誤差は適度でなくてはならない。
というよりじゃれ合いは予測誤差が生じる楽しさではないか。
じゃれ合いは、相手からの見せかけの攻撃がこちらの予想を適度に外れることによりその楽しさが増す。
予測誤差が大きすぎる場合----見せかけの攻撃が痛みを伴ったり恐怖感を与えてしまう。
予測誤差が小さすぎる場合----同じことの繰り返しによるマンネリ化を生み、興奮を伴わずに退屈になる。
実際のジャレ合いで起きていること
お互いが「なんちゃって攻撃」を行う。しかしそこで一番面白く、興奮するのは、ギリギリの「なんちゃって攻撃」である。
ギリギリの「なんちゃって攻撃」が可能なためには極めて高度の予測誤差の調節が必要となる
→ じゃれ合いは結局は予測誤差の最小化に貢献する。
結論:遊びは脳のシンクロのためのトレーニングである