2025年1月26日日曜日

統合論と「解離能」 16

 ここら辺は繰り返しの「愚痴」のようなものになるが、統合派はそこに至るための「交代人格の有するトラウマの解決」とサラッと言いすぎる感がある。それは催眠の手技などにより簡単に達成できるのであろうか?一つのトラウマの解決だけでも長期的な治療目標となっているケースがあまりに多い。

催眠を用いた「処理」は操作的でそれを受け入れない患者も多いのではないか。やはり統合は「絵に描いた餅」と言わざるを得ないのではないか?

ワトキンス夫妻やパットナム(DBS)やハウエル(相互文脈化)は、無理に統合せず、人格のいくつかの側面として残しておけばいいではないかという、より受け入れやすい立場と言えるが、それぞれの人格の独自性を認めない傾向がある。


ちなみにこの講演は録音したものを「CLOVA文字起こし」なるソフトで文字にしているので、そのまま書き写してみよう。

で統合派統合主義はそこに至るための抗体比較の有するトラウマの解決っていうふうにさらっと言うんだけども、それは催眠の主義などにより簡単に達成できるのかっていうのがええ。実際に催眠を常に用いていない立場からは数字を覚えてしまう一つのトラウマの解決だけでも長期的な治療目標となっているケースがあまりに多い。これ確かにそうで、(中略)はもう何年もできる。

これだけでは何のことかわからないが、ソフトにはその部分の録音を再生できる仕組みになっていて、それを聞きなおしながら訂正すると以下のようになった。

 統合派統合主義はそこに至るための交代人格の有するトラウマの解決っていうふうに、サラっと言うだけども、それは催眠の手技などにより簡単に達成できるのか、と言うか実際に催眠を常に用いていない立場からは違和感を覚えてしまいます。一つのトラウマの解決だけでも長期的な治療目標となっているケースがあまりに多い。これ確かにそうで、私のあるケースは(中略)何年も続いています。」

確かにこれだけやってくれるだけでもソフトとしては悪くない。しかし月々2000円を支払って使う価値があるのかといえば、うーん、となってしまう。