2023年12月22日金曜日

次の本

 この1,2年の間に私が書いた論考や行った講演は、トラウマと脳科学に関係したものが大変多くなっている。全部で22篇になるが、全体を通してトラウマという視点でリライトすることで本になるかもしれないと考えた。
 下の表がそのテーマと掲載誌、ないしは発表した学会など、その下に「目次」としてそれらをもとに執筆する章のタイトル、そして主として用いる論文を括弧に入れた。

トラウマ ― ポリヴェーガル理論と感情  臨床心理学 第20巻3号 感情の科学 pp. 287-290, 金剛出版,2020

脳科学から見た子供の心の臨床  2023年11月26日 日本小児精神神経学会 特別講演

脳科学の立場からウィニコットを読む ウィニコットフォーラム特別講演 2023年11月23日

改めて治療者の「資質」について考える 精神療法 vol.49.No3. pp.320-321. 巻頭言 金剛出版

パーソナリティ障害とCPTSDについて考える 精神療法 (2021)47 (4), pp478-480 金剛出版に発表    

現代的な視点からの心身問題 2023年7月1日 心身医学会基調講演パシフィコ横浜の日本心身医学会の「教育講演」

男性のトラウマ性 2023年8月6日 社会的トラウマと精神分析シンポジウムで発表

解離性健忘  「今日の精神科治療ハンドブック」 精神科治療学36巻 2021年10月 項目「解離性健忘」

複雑系としての脳と心  2022年12月10日日本認知科学会・冬のシンポジウムの招待講演

感情と精神療法 精神療法 49(2).159-163,2023

心理療法における共感の意義 KIPPセミナー 2023年4月16日の内容をもとに

共感の脳科学 祖父江典人・細澤仁 編著 (2023) 寄り添うことのむずかしさ 心の援助と「共感」の壁 木立の文庫  に所収 pp.169-186

嫌悪の精神病理 こころの科学 220 嫌悪 ネガティブな感情はなぜ生じるのか pp.27-34、2021 

羞恥からパラノイアに至るプロセス 臨床心理学 23 (4), 401-407, 2023

「意識」についてのエッセイ精神療法 49 (5), 691-693, 2023

心のフラクタル性について学術通信 122 11-24-2020 

脳と心のあいだを揺らぐこと 精神療法 46(4) , 503-505. 2023

オンラインと精神療法、精神分析 日本精神分析協会 令和3年度大会

 シンポジウム;オンライン・精神分析の実践と訓練の可能性

パーソナリティ障害とCPTSD 精神療法 特集 複雑性PTSDを知る : 総論,実態,各種病態との関連. 47 (4), 478-480, 2021-08、2021 金剛出版

蘇った記憶、偽りの記憶「精神科治療学」編集委員会 編 37 (4), 415-422, 2022 

コロナと心理臨床 京大事例紀要 2021年度 巻頭言

発達障害とパーソナリティ障害 精神医学  65 (5), 679-681, 2023


目次
総論;トラウマと脳、心

脳とトラウマ  (複雑系としての脳と心)(「意識」についてのエッセイ) (心のフラクタル性について)(脳と心のあいだを揺らぐこと)

愛着期のトラウマ(脳科学から見た子供の心の臨床)


トラウマとさまざまな病理


トラウマと内臓の病理 (トラウマ ― ポリヴェーガル理論と感情)

トラウマと心身の病理 (現代的な心身問題)

トラウマと記憶の病理 (解離性健忘)(蘇った記憶、偽りの記憶)

トラウマと感情の病理 (感情と精神療法)

トラウマと嫌悪の病理 (嫌悪の精神病理)

トラウマとパーソナリティの病理 (パーソナリティ障害とCPTSDについて考える)

トラウマと発達障害の病理 (羞恥からパラノイアに至るプロセス)(発達障害とパーソナリティ障害)

トラウマと男性性( 男性のトラウマ性)


トラウマを扱う治療者の心得


トラウマと治療者の共感 (心理療法における共感の意義)(共感の脳科学)

トラウマを扱うこころの理論 (脳科学の立場からウィニコットを読む)

トラウマを扱う治療者の資質 (脳の時代の治療者の「資質」とは何か?)


付章

コロナというトラウマと心理療法 (コロナと心理臨床)(オンラインと精神療法、精神分析