その系譜を説明するとしたらこの図のようになります。そしてこの関係論にはいろいろなものが合流していることが分かります。もちろんそれを言い出したのは対人関係論者だったわけです。だから両者は繋がった形で描かれているわけです。しかしもちろん対象関係論からも来ているわけで、それは精神分析の本流からも流れを汲んでいるわけですが、ウィニコットからも来ているわけです。それをこの図に何とか入れ込んであります。
ちなみにこの図は、毎年講義をするたびに徐々に複雑になっていきます。それがこのウィニコットを書き入れた部分、そしてフロイト時代のクライン、フェアバーンも書き入れて見ました。こうすることで関係精神分析がより一段と包括的に論じられると思ったからです。