2023年8月27日日曜日

複雑系の脳と心 3

 ここで一つの表を示したい。これは砂山。地殻、経済、心のそれぞれについて、それが複雑系として、どのような臨界状況を有しているかを示したものである。


複雑系の

種類

基本となる揺らぎ

どのような臨界状況がみられるか?


砂山

常に降り注ぐ砂粒


いつどこに雪崩現象が起きるかわからない

地殻

プレートの動きや火山活動などにより常に生じる微震。

いつどこで大地震が起きるかは予測が付かない。

経済

常に個人投資家が少額の株を売買している。

いつ大暴落が起きるかは予測が付かない。

常に対人関係で影響を受け、また脳自体が揺らいでいる。

いつ洞察、ターニングポイント、出会い、悟り、トラウマが起きるか予測が付かない。


脳と心は臨界状況である

ここで脳や心が置かれる臨界状況の典型的なものについて挙げたい。

  • ようやくここであることを思い出しそうで思い出せない時。

  • あるアイデアが閃きそうな時。

  • 怒りの爆発をギリギリで抑えている時。

  • 解離状態において人格の交代が起きる時。

これらの時私たちは「考え」てはいない。「脳」が自動的に動いている(サイコロを振っている?)だけである。