ちなみにこの図が出てくるのは2004年の Edelman の ”Higher than the Sky”(Edelman,2004, Yale University Press, p.71 )という本であった。2000年の著書には出てこないのに4年後に出てきたのはどのような意味があるかはわからないが、彼らの考えていたことがより明確になったということが推察出来るだろう。このことからエデルマンは、分離脳においては二つのダイナミックコアが左右脳で成立していることは認めるであろう。しかし多重人格のようにダイナミックコアが複数存在するような状況において、それがどの様な形で存在しているかわからない。
この図はとりあえずこのDCを私が更に簡略化し、記号化したものである。さらにはこれがDIDの場合に重複しているというイメージを描いたのが最後の図である。(ちなみにこの図は色々な論文ですでに使いまわしている。)