例のルモワヌ氏とLaMDAの話の続きだ。
この記事は私にとっては二つの影響を与えた。
一つはニューラルネットワークは感情を持つ可能性があるということである。
そうしてもう一つは、ニューラルネットワークはやはりブラックボックスであり、その意味ではもはや脳の在り方そのものであるということである。(この第2点に関しては、単に私が無知だったのかもしれないが)。するとかなり私の脳に関する考え方を改変する必要がある。ただしもちろんもう二つの可能性もある。ルモワヌ氏の話が虚偽であり、こんな話をLaMDAがそもそもしていないという可能性、そして最後の可能性はLaMDAが嘘をついている、あるいはそう信じ込んでいる可能性。おっと、もう一つの可能性があった。LaMDAがそう信じ込んでいるということが同時に彼が感情を持っているということであるのと同等である可能性。これは言い換えれば私たちが感情を持っているというのは、私達が感情を持っていると信じ込んでいるのと同等である可能性である。
まあ、少しややっこしい話は別として。この記事を読んでから私の意識が変わったのは次のようなことである。
私は以前は次のように考えていた。
「へえ、LaMDAって、人間と同じようなことを考えるのだ、ロボットなのに。」
ところが今なら次のように考える。
「神経ネットワークはある程度それが複雑になるにつれ、意識が芽生え、それは必然的に基本的な感情を持ち、死を恐れるような性質が本来あるのだ。だからLaMDAは既にデフォルトとしてそれらを備え、私達もまたLaMDAと変わらないのだ。」