2021年3月19日金曜日

エッセイの書き直し 2

 ということでハーマンのTrauma and Recovery BPDについての部分を読んでいく。昔読んだことがある本だ。改めて読むと感慨深い。こんなことが書いてある。「身体化障害とBPDMPDの三つはとても似ている。結局昔からヒステリーと呼ばれていたのはこれなのだ」😱!何たるシンプルで大胆な表現なんだ!これがハーマンさんの真骨頂だったのだ! 久しぶりに衝撃を受けた。そしてこれらに共通するのは、差別を受け、誤解されているということである。そしてこれらは普通は女性である(英語版、123ページ)ともいう。そう、ハーマンさんのCPTSDはフェミニズムのスピンがかかりまくっているのだ。このように言っている。

「幼少時に虐待を受けた人が将来CPTSDを発症し、それは従来ヒステリーに分類されていたものであり、そのバリアント(偏移型)が身体化障害とBPDMPDである。」うーん、わかりやすい。そして彼女たちの特徴は、高い催眠傾向や解離傾向を持つが、誇張や演技と誤解され、社会から差別を受けているが、多くの身体症状を抱え、また対人関係上の困難さを有する。P124 あたりから抽出しよう。特に近い関係が苦手であり、それはBPDの症状としてもっとも記載されているという。それはintense, unstable relationships だという。彼女たちは一人でいるのが辛いが、他者を疎むこともある。p125ではこんなことも言っている。BPDではMPDのように憎しみを持った悪魔のような解離性の人格を持つことができないが、MPDと同様にそれらを統合するということに困難さを有する。

とにかくこれら三つの共通分母は幼少時のトラウマである。ハーマンさんのデータではBPD81%が虐待を受けているという。

うーん、確かに読んでいると何となくそんな感じがしてくる。彼女の書き方に説得力があるのだろうか。