2020年9月21日月曜日

解離性障害における他者性とは何か 7

  


まずこの絵であるが、右側はエデルマン・トノーニの本に出てくるダイナミックコアに関するものであり、右側はそれを簡易型に書き直したものである。
これをさらに簡易型に書き換えたものを脳のイメージにオーバーラップさせたいからである。ダイナミックコアは実は大脳皮質、視床、大脳辺縁系を含むかなり複雑なニューラルネットワークであるが、その複数の存在を図示するためには簡単な記号のようなものに置き換える必要があるのだ。

この図で特に強調して示せているのは、視床と大脳皮質の間の両方向性の情報交換である。大脳皮質は個別のバラバラの情報の入力で、視床はそれをまとめて形にする部位である。それらの間の情報の交換がその仕事をより効率よくする。

次の図はそのDCが左右一対存在することを示している。それらは脳梁を介して一つながりになっていることが示されている。