臨床家を対象にしたものですが、ぜひご参加ください。
日時は2019年7月28日(日曜日)午前10時~午後3時
(進行具合により多少の延長も考えられます)
◆と こ ろ::TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
申し込み方法は文末にあります。
関係性精神療法セミナー
関係精神分析と女性論者たち
このセミナー・シリーズは、2011年に第1回が開かれ、今年で第9回目を迎える。関係精神分析(関係論、関係性理論、関係性精神療法)は、対象関係論、サリバン派、コフート派、間主観性理論、自我心理学、フェミニズム精神分析などを包括的に含み、現代のアメリカ精神分析の新しい流れを総括するものである。これまで本セミナーでは、エナクトメント、動機づけシステム、共感と解釈、転移など、精神分析の根幹に関わるテーマを取り上げ、基本に立ち戻りつつ、関係論的な視点からの再検討を試みてきた。当セミナーや日本精神分析学会の教育研修セミナーにおける企画を通して、その理解は徐々に広がりつつある。
今年は、「関係精神分析と女性論者たち」と題して開催する。関係精神分析は、ミッチェルらによる精神分析再検証の流れに、フェミニズム精神分析の考えが合流してその源流を作ったという歴史もあって、女性論者たちの考えを抜きに論じることはできない。しかし、私たちのこれまでのさまざまな議論でも、女性論者という切り口から行ったものは多くはない。今年私たちがとり上げる論者は、ジェシカ・ベンジャミン、ドナ・オレンジ、ジェーン・ギャロップらである。関係精神分析における二つのintersubjectivity(間主観性)の理解や、 フェミニズム精神分析の感性の理解を深め、関係精神分析とは一体何なのかについて、初学者にも分かり易く、また最新の知見も交えて解説する。さらに、参加者と積極的に対話を行いたい。
参考文献:Jessica Benjamin (2017)『Beyond Doer and
Done to』(Routledge )
ジェシカ・ベンジャミン(2018)『他者の影』(みすず書房)
Donna Orange(1995)『Emotional
Understanding 』(Guilford)
Donna Orange(2011)『The
Suffering Stranger』(Routledge 2011)
ジェーン・ギャロップ(2000)『娘の誘惑―フェミニズムと精神分析』(勁草書房)
吾妻 壮 著(2018)『精神分析的アプローチの理解と実践』(岩崎学術出版社)
富樫 公一 著(2018)『精神分析が生まれるところ』(岩崎学術出版社)
岡野憲一郎著(2018)『精神分析新時代』(岩崎学術出版社)
◆日 時:2019年7月28日(日曜日) 午前10時~午後3時
(進行具合により多少の延長も考えられます)
◆と こ ろ::TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
162-0844 東京都新宿区市谷八幡町 8 番地
◆ 発 表 者:吾妻壮(神戸女学院大学)・富樫公一(甲南大学)・岡野憲一郎(京都大学)
◆ 司 会:岡野憲一郎、富樫公一
◆ 受 講 料: 6,000円
◆ 定 員: 60名
◆申込方法:参加申込書にご記入の上、郵送または FAX・E メールでお申し込みください。
受講の可否をはがき及び申込書に記載の E メールにてご連絡いたしますので、振込み先を
ご確認の上、受講料をお振込みください。
◆申 込 先:〒160-0004 東京都新宿区四谷 3-4 SC ビル 6 階
小寺記念精神分析研究財団セミナー事務局 FAX 03-3350-9749
E-mail:kodera.kt@nifty.com
◆申込期限:7月22日(月)
主催:小寺記念精神分析研究財団