2018年11月25日日曜日

解離の本 39


720日で止まっていた「解離の本」をようやく再開できる。執筆がそれどころではなかったのだ。でも少し落ち着いた。

 3 なぜ自傷をするのか 
3-1 動物も自分を傷つける
人はどうして自分を傷つけるのか。深い謎に包まれた問いです。現在の精神医学はそれに十分な答えを出していません。ただし一ついえるのは、自分の体を傷つけるという行為には、その人の持つ心の痛みが関連していることが多いということです。そしてそこには私たちがまだ良く知らない生物学的な仕組みが隠されているようです。それが証拠に自傷は人間にだけ認められる行為ではありません。UCLAの心臓専門医、バーバラ・ナッターソン・ホロウィッツらは動物の自傷として以下のような例を挙げています。

それまで、健康でなんの問題もなかった鳥が、あるときを境に、自分の毛を1本1本引き抜くようになりました。その行為により、皮膚が露出し、出血をきたしても、それはやむことはありませんでした。
 あるイヌは、これといった肉体的原因や外部刺激がないにもかかわらず、自分の体をなめたり、かじったりし続けて、皮膚に潰瘍を作ってしまいました(一般に「肢端舐性皮膚炎」等と呼ばれています)。潰瘍は人間の目には明らかに痛々しく見えましたが、イヌはトランス状態に入っているようなトロンとした目で必死に体を舐め続けました。(どこからの引用だろう???)