2018年9月30日日曜日

パーソナリティ障害はまだ・・・4

ウーン、いつも起きることだが、だんだんサイコパスということが分からなくなってきている。よくあることだ。遠目に見たら大体わかっている感じがするので、もう少し詳しく知ろうとすると、かえってぼやけてしまうことが。昨日の話もそうだ。自分や相手の痛みを感じないというサイコパスの特徴は、うまくそれらを感じるのを回避しているからか、それとも本当に感じていないのか。あるいは両者は本当に異なることなのか?
今日読んだ第3章にはこんなことが書いてあった。理由なき反抗に出てくるようなチキンゲーム。車が崖に向かって突進する。どちらが崖の近くまで車を進めることができるか。これを少し変えて二つの車がお互いに反対方向に突進するように走ると考えたほうが実はわかりやすい。ギリギリのところでハンドルを切って、相手をよけるのが安全だが、そんな心構えでは負けてしまう。絶対こちらはまっすぐに突進して向こうにハンドルを切らせる。そうすると勝利は間違いないが、死を伴うかもしれない。
このようなゲームはサイコパスにとってお手の物だ。これはよく映画や小説の題材になる。二人が互いにブラフをし合い、最後にどちらかが折れる。たいていは勝った方が勇気ある行動を示したといって、その男らしさを称賛されるだろう。本当のヒーロー、ともてはやされるかもしれない。しかしこれなども考えていくとよくわからない。本当にいざとなって正面衝突して死ぬのが怖くないのか、それともそのような状況では死ぬということを、そもそも想定していないのか? サイコパスはどっちだろう?
81ページ当たりに、Hideki Ohira オオヒラヒデキという人の研究が出てくる。最後通牒ゲームに関するものだ。二人がペアになり、Aに「二人の分です」と言って100ドル渡される。ABに、「50ドルずつ折半しましょう。」と提案すると、もちろんBはそれを受け取るだろう。ところがAが「私には80ドル、あなたには20ドルにしましょう」と提案すると、Bはそれを受けることもできるが、腹を立てて拒否することが出来る。するとその結果として両者とも取り分がなくなるという決まりだ。どんなアンフェアな提案でも受けていればお金は貯まっていくだろうが、普通は私が70、あなたが30ドル、つまり7-3あたりで相手はそれを拒否するという傾向がある。「バカにするな、お前も金がもらえないようにしてやる!」という頃合いが、平均すると7-3だというわけだ。さてそれをサイコパスにやるとどうなるか? サイコパスはアンフェアな提案も特に気にせず受けるという。そして最後は金を蓄える結果になるというのが研究の結果だという。それがオオヒラさんの研究だ。
いよいよわからなくなってきた。私の予想だとサイコパスはそんな提案をされただけで席を立って出ていくのではないか。しかしここで例の頭のいいサイコパス、そうでないサイコパス、という問題が出てくる。頭のいいサイコパスは最後は自分が得をするように事態を持っていく。この様に考えると二種類のサイコパスは全然違う種類の人間に思えてくるのだが、でも共通している部分がある。自己中心性だ。前者は長期的に見て自分が得をするように。後者は短期的に、刹那的に自分を満足させるような自己チューなのである。
ところでグーグルで出て来たぞ。大平英樹先生。名古屋大学の教授、有名な先生でした。