2018年9月24日月曜日

パーソナリティ障害はまだ… 1


オピニオン「パーソナリティ障害の現在(題名は変更可能)」 1126日締め切り? 4800字、って何のことだ? 
ということで緩い文章でよさそうだ。題名は「パーソナリティ障害はまだ存在するのだろうか?」にしてしまおう。
昔からパーソナリティ障害 personality disorder(長いから以下PD)と呼ばれてきたものは、だいぶぼやけてきてはいないだろうか? 普通PDは主として生育環境により形成され、成人後に診断が可能、というニュアンスがある。一生持ち続けるものであり、勿論遺伝的な要素もあるが、やはり環境因が大きいというニュアンスがある。まあ誰もそんなことを明言はしていないだろうが…。
反社会性? かなり生物学的な検索が進んできて、脳の異常ではないか、ということも言われている。とすると一種の発達障害ではないか? ボーダーライン? 私は多くの場合は「ボーダーライン反応だ」と言っている。多くのBPDの患者さんは数年たつと基準を満たさなくなってしまうというガンダーソン、ザナリーニらの研究は有名だ。スキゾイド? 最近聞かない。皆発達障害の方に合流してしまっているのか? ということで私の印象ではPDの概念は風前のともしびという印象がある。まあ少し考えてみる機会にはなりそうだ。