偉いぞ、視床君、ということでエデルマン先生の論文のもう少し先を読む。こんな大事なことが書いてある。脳の別の部分が意識に関与している時、それらはγ(ガンマ)波の範囲で同期している。もうここら辺は論文にしてもいいくらいだ。They suggests that
when separate cortical areas contribute to the contents of CS, they exhibit
enhanced synchrony in the gamma frequency band (Engel and Singer, 2001p.2).
つまりここがバールズ先生とエデルマン先生の理論のハイブリッド、ということだ。GWSとは蜘蛛の糸のように皮質の各部分と交流していて、それが双方向性であるという。するとこのGWSが視床に存在するとしたら(ただそうはまだ読めていない。読解がまだ足りていない)、見事に両理論は合わさっていることになる。)
ところでこの際エデルマンさんたちの神経ダーウィニズムについても勉強しておこう。彼らによれば、3つの法則があるという。
1. 発達的な選択 - 一緒に発火したニューロンは結びつきあう。これはよく言われる。
2. 体験的な選択 ― 結びつきは体験によりどんどん変わっていく。
3. 再入 reentry ― 脳の一つのエリアからもう一つのエリアに向かっての、長期にわたる、相互的な、そして膨大な並行的結合により、ダイナミックな時空間的なコーディネーションが、グループのサーキットに与えられる。それが統合され、適応的な意識的行動を可能にする。