97ページあたりから、私が一番関心を持つ報酬系のことが書かれている。たとえば愛着障害の場合には、ゲームで点数を稼ぐ、というようなごく単純な実験でも、報酬系が正常児に比べて光り難い。つまり喜びをさほど味わっていないということなのだ。これがおそらくリストカットなどによる通常は異なる報酬系刺激に関連していると考えることは容易だろう。
友田氏の本には、勉強不足の私(書く目的でしか、読書しない)が知らないことをたくさん教えてくれる。子供に応用されるEMDRの形としての「バタフライハグ」(自分で自分をハグして、両方の手で左右をタッピング)。ヨーロッパでのオキシトシンの経鼻使用。(日本ではまだ認可されず。)そして豊富なケースが記載されて本が終わっている。
さてちょうどいいタイミングでヴァンデアコークさんの「体はトラウマを記憶する」が届いたが、かなり分厚い。さっそくスキャンしてアイパッドに。新幹線で読みながら帰ろう。