2017年12月29日金曜日

マインドフルネス 早分かり 5

ここでタレンさんの論文を読んでみる。

(Adrienne A. Taren, J. David Creswell, Peter J. Gianaros (2013)  Dispositional Mindfulness Co-Varies with Smaller Amygdala and Caudate Volumes in Community Adults. Pros one 8(5) e64574) 
この研究は特性マインドフルネス dispositional mindfulness についてのものだ。要するにマインドフルネスは気付きであり、それは常に行われている。すると人の日ごろのマインドフルネス的な特徴が抽出される。それが MAASMindful Attention Awareness Scale) マインドフル注意気付きスケール というわけだ。それを使って、それが高い人は、脳の一部の大きさが異なるかどうかを調べるという、画期的なテストである。その結果この検査では、「マインドフルな人 mindful individual」 では右の扁桃核の大きさが小さい、という結果が得られたという。すごい! (ちなみに左の扁桃核は、情緒的な言葉を扱うという。まあ言語野に近いからね。)
 ところで MAAS Mindful Attention Awareness Scale MAASBrown & Ryan, 2003)というのがあるという。15項目が掲げられている。これが低い人が、「マインドフルな人」というわけだ。そんな人になりたいものだ。しかしこれが低い人(ほとんどの項目がアルアル、な人)はかなり ADHD 傾向が強いとも言えるのではないか。でも私自身にもかなり当てはまっている。怖いくらいだ。
  •         気づいたら注意を払わずに何かをしている
  •         自分のしていることをあまり意識しないまま,自動的に動いている気がする
  •         自分のしていることを意識しないまま,機械的に仕事
  •   や課題を行う
  •        人の話を聞きながら,気づいたら何か他のこともしている
  •         達成したい目標のことばかり考えてしまい,そのために
  •   していることがおろそかになる
  •        作業をする際,十分に気を配らずにさっさと終わらせる
  •         自動操縦のような状態でいたため,どこかへ行ってから,
  •   なぜそこに行ったのか分から なくなる
  •        今起きていることに集中し続けることが難しいと感じる
  •        不注意や考え事が原因で物を壊したりこぼしたりする
  •        身体的な緊張や不快感が明確になるまで,なかなかそれ
  •   に気づかない
  •       気づいたら将来や過去のことで頭がいっぱいになっている
  •         歩いて目的地に向かう際,道中の体験に注意を払わずにさっさと行く
  •         生じていた感情に後から気づく
  •        初めて聞いた人の名前をすぐに忘れる
  •  ・  食べているということを意識せずにおやつを食べている