2017年10月27日金曜日

公認心理師に向けて ③

公認心理師関係の発言を、いよいよ本格的に準備しなくてはならない。
某先生によれば、公認心理師は三つの役回りがあるという。
  (1)「保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働」の5分野「中で」、「心理支援」をする専門職と想定されていること。
(2)チームアプローチや連携が強調されていること。
(3)臨床心理学に加えて、教育心理学、発達心理学、社会心理学、組織心理学などを根拠とする幅広いアプローチが想定されていること。

しかしこれらは公認心理師という制度をもくろんだ人たちが目指していたものであり、実態がどうなるかはわからない。公認心理師になったわれわれ(実はまだなっていないし、なるかどうかも分からない)。一つ言えることは、精神医療はチームアプローチでなくてはならず、そこでは専門性に比較的とらわれない心理がある種の仲介役、あるいはリーダーシップをとることを期待されているということだろうか。何しろそれぞれの専門家が、福祉、教育、司法、産業などを担当し、「心理的支援」という最も大きな共通項で、さしあたってそれらの専門性にとらわれない心理師が一番動きやすく、ある意味では一番具体的な仕事(雑用?)を任せられる(押し付けられる)可能性があることだろう。今でも思い出すが、アメリカのVAホスピタル(在郷軍人病院)では、入院の決定その他は、心理士が行っていた。まさにリーダー役である。あんな役を期待されているのかとも思う。しかし公認心理師に求められる「心理的支援」とはなんと曖昧な役回りなのだろう。