相転移現象と解離
カオスの淵において問題となるのが相転移現象。よく引き合いに出されるのがH2O。水と氷は化学式は同じでも全くの別物であるが、両方は相転移を介して接している。分子は同じでもその振る舞いが全く異なる。この現象をほうふつされるのが、解離現象である。AからBへの遷移。時には突然、時には両者が入り混じった形で生じる。ちょうど水と氷が別の物質であるように、AとBは別の心であるが、ここがしばしば誤解される点である。AはBを象徴している。ないしはAはBを代弁している。AはBのふりをしている、と考えられてしまうのである。