今日は第12章のこのあたり。
恋愛状態にある人の心は確かに複雑かつ純粋だ。同時に利己的で利他的な状態。生殖のためにはこれほど不安定な状態を作り出すのだから、自然界の力はすごい。
恋愛状態にある人の心は確かに複雑かつ純粋だ。同時に利己的で利他的な状態。生殖のためにはこれほど不安定な状態を作り出すのだから、自然界の力はすごい。
恋愛感情が持つこの不思議な性質を、通常の愛とは異質のものと認識したくなるのは当然であろう。そこにはいったいどのような相違があるのか。ここにも脳科学的な最新の知見が理解の助けとなる。
ゼキ博士によると、結局脳科学的には、恋愛感情と性的感情は脳の興奮部位としては非常に近いということだ。ともに前帯状皮質が興奮しているし、視床下部もそうだ。そしてこの視床下部は、母性本能が発揮される際には静かであるという。もちろん赤ちゃんからのタッチはパートナーからのタッチとは違う。そしてその「違い」は視床下部が興奮しているかどうかということが決め手らしい。