2017年1月23日月曜日

BPD ⑪

<薬物療法>
後者に関しては、このBPDの概念が提出された当初考えられていたような精神病的な要素は少なく、抗精神病薬を中心とした薬物療法も著効は示さず、また精神安定薬については嗜癖を促しやすいという傾向があり、むしろ気分障害などの併存症への薬物療法を用うことが多い。以下はかなりWIKI様の引用。とにかく
平島奈津子、上島国利、岡島由香 8 境界性パーソナリティ障害の薬物療法」『境界性パーソナリティ障害日本版治療ガイドライン』 金剛出版、20089月、p135-152(※)
からの引用が多い。ざっと以下のとおりである。
「米国精神医学会では2006年のガイドラインにて、副作用の少なさなどの観点から、第一選択は選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI)を推奨し、著功しない場合は他の抗うつ薬への切り替えが考えられるが、三環系抗うつ薬は衝動性にはマイナスになる場合がある。被害念慮のある場合などは、低容量の抗精神病薬の使用は有効である。日本の厚生労働科学研究事業による2008年のガイドラインでは、原則として単剤療法が推奨される[]。第一選択として、有効性の示されている非定型抗精神病薬のアリピプラゾール(エビリファイ)あるいはオランザピン(ジプレキサ)を、脱抑制の危険性を避けるため統合失調症に用いるよりも少量で用いることが推奨されている[]。不安や抑うつに対してはSSRIや非定型抗精神病薬が推奨される[]。気分安定薬では、バルプロ酸ナトリウム(デパケン)やトピラマートが衝動性に対してある程度の効果が確認されているとされるが、過量服薬時に危険であることも指摘されている[]。なおこれらの薬物療法は、抑うつ、感情抑制、対人過敏、認知・知覚の障害や妄想様観念には一定の効果があるが、慢性的な空虚感、孤独感、見捨てられ不安、同一性障害には効果がないとされ、患者の治療法は一律ではない。過量服薬の危険性を考慮すると、より安全性が高く依存性が少ない薬剤の選択、および少量で最大の効果が望める薬物療法が求められる。多剤併用、長期投与の有効性は確認されていない。なお抗精神病薬に関しては専門家の間でも、統合失調症と同じ容量ではなくごく少量を投与するべき、という意見の合意が得られている。」(ウィキ様(「境界パーソナリティ障害」より引用)
どうだろうか。私が個人的に付け加えたいことは以下のことだ。思考のまとまりのなさや自生思考が強い患者に少量の抗精神病薬(リスパダール0.51.0ミリなど)が著効を示すことがある。試みの使用はおそらく躊躇するべきでない。ただし副作用が強いだけだったら、もちろん中止する。また個人的には圧倒的にラミクタールを推薦する。何人の方を救ったことか?ラミク様様である。さらには抗鬱剤の中ではイフェクサーだろう。米国での効果は実証済み。SNRIだが働きはSSRIに近い印象。