2017年1月16日月曜日

BPD ⑦

こんなペースで書いていていいのかな?

<環境的要因>
やはりよく出てくるのは、以下の文献の引用である。
環境因に関しては米国のガンダーソンのグループによる研究が知られる。それによればBPD91%に小児期の外傷体験が見られたという(Perry,1990)またBPDにおいては小児期における養育者からの離別、や虐待、ネグレクトが多いとされる(Zanarini,1989)。また我が国の研究(町沢)によれば、身体的虐待33%、性的虐待51%、情緒的虐待68%が報告されているが、彼は養育者の過干渉も指摘している。
また虐待をすべてのBPDの原因に帰することについては様々な見解がある。
「ガンダーソンは虐待が症状を生み出すのは、ネグレクトなど両親との持続する過度の葛藤があった場合のみとし、そのようなケースでは、環境に対する適応として症状が現れていると述べた(Gunderson, 1993)」← 禁断のウィキ様引用!!。
Gunderson JG and Sabo AN (1993). “The Phenomenological and Conceptual interface between Borderline Personality Disorder and PTSD.”. American Journal of Psychiatry 150: 19-27.
Perry,J.C.,Herman,J.L.,van der Kolk,B.A.,& Hoke,L.A. (1990). “Psychotherapy and psychological trauma in borderline personality disorder”. Psychiatric Annals 20: 33-43.
Zanarini,M.C.,J.G.Gunderson,M.F.Marino,E.O.Schwartz,and F.R. Frankenburg. (1989). “Childhood experiences of borderline patients.”. Comprehensive Psychiatry 30: 18-25.
Zanarini,M C.,A.A.Williams,R.E.Lewis,R.B.Reich,S.C.Vera,M.F.Marino,et al. (1998). “Reported pathological childhood experiences associated with the development of borderline personality disorder.”. American Journal of Psychiatry 154: 1101-1106.
町沢静男 2005)『ボーダーラインの心の病理自己不確実に悩む人々』 創元社