2016年3月18日金曜日

So called SP Revised (13)、 報酬系⑥


Allen States that ............................................................................destructive to objects. 

報酬系⑥
まだまだ準備段階だ。Berridge 先生の所から引っ張ってきた論文をもとに、liking wanting についてもう少し勉強したい。

彼の論文を読んでいると、彼の注目するincentive salience model という概念が少しずつ分かってくる。私は何日か前に、これを「誘因特徴モデル」としたが、そのような訳を実際にどこかで見かけたからだ。しかし実は全然違う意味である。すでに述べたように、salience とは「際立っている」という意味だが、誘因が際立つ、突出する、という意味だ。要するに突然「欲しい!!!」という強烈な欲求が突き上げてくるという現象。だからincentive salience は「誘因の突き上げ」あるいは「誘因突出」が一番適当か。そして彼が言うのは、それがliking とは全然遊離してしまい、それは脳の一部分、中脳辺縁系のドーパミンシステムの異常により起きる、と言っているのだ。彼が何度も言うように、ということは私も言っているのだが、タバコを吸いたい、という「欲しい」は、そのタバコを吸った時の「美味しい」とは違う。全然おいしくないタバコを「吸いたい」ということだってあるのだ。そして心地よくもないものを死に物狂いて求める状態が嗜癖の病理だというわけだ。これがBerridge 先生の追及している問題だが、ひとつ気が付くことがある。「報酬勾配」という概念を持ち出して私が解決している問題、つまり人はどのような仕組みでどうやって快にこぎつけるのか、は、これまでのところBerridge 先生の説では手が付けられていないようなのだ。もちろん私の勉強不足であろうが。