2015年6月3日水曜日

米国におけるレジデントトレーニング(2)


中国政府が、喫煙禁止令をどこまで徹底するのか?これも興味深い。やり過ぎると暴動が起きるかもしれないし…。

マッチングへのエントリー

最近ではアメリカのレジデント・トレーニングの方式が日本でもかなり取り入れられているという印象を受けます。米国ではメディカルスクールの4年目の後半になると、学生たちはマッチングプログラムにエントリーし、自分の志望する科のトレーニングプログラムをいくつか候補に挙げます。それからそのプログラムに面接に行きます。アメリカ全土にいくつも応募をしている場合には、各地に泊まりがけで行くことになり、かなり忙しいスケジュールになります。そしてそれぞれのプログラムは面接に訪れた候補者を選び、順番を付けます。その上で両者をマッチングにかけ、その結果が発表されるのが3月です。ただしそこでマッチング漏れをしてしまう医学生も、またプログラムもあり、二次募集に走ることになります。私の場合にはメニンガーの一年目にはぎりぎりで落ちたという事があり、しかし2年目から入る候補者としては残ったというので、どこかに潜り込んで一年目をやりなさい、そしたら二年目からは保証するよ、と言われました。メニンガーには国際留学生としてそれまで一年半ほど所属していたので、そこで知っている先生から試験の結果を秘密で教えてもらったわけです。私はメニンガーしかエントリーしていませんでしたので、落ちたとわかった日からそれこそ何十ものトレーニングプログラムに電話で交渉をするという事をいたしました。その結果私にインタビューをしてくれる約束をしてくれたのが、オクラホマ州のオクラホマ・シティーのメディカルスクール、オハイオ州シンシナチのメディカルスクール、テネシー州メンフィスのメディカルスクール、そしてベルモント州バーリントンのメディカルスクールです。これらの各地にインタビューに行くことで、私はなけなしのお金をほとんど使い果してしまったほどです。その結果受かったのが、オクラホマとバーリントンでした。メンフィスとシンシナチからは断りの返事がきました。そこでいちばん近いオクラホマ州のプログラムに潜り込むことができたのです。