2014年6月1日日曜日

解離の治療論 (46)欧米における解離の治療論(20)


古本屋で100円で買った本。「なぜ正直者は得をするのか」(藤井聡、幻冬舎新書)これがいろいろ考えさせられた。いい本だった。「囚人のジレンマ」に最もよい対処法は、最初は相手を信用し、あとは相手の選んだ選択肢を一回遅れで真似する(つまり裏切られたら一度だけ仕返しをする)というのだそうだ。まさに人生に通じる話である。

解離性障害のいくつかの様式について列挙しているのであった。
「グループ療法
解離性障害の患者にとってのグループ療法を行う際はそれなりの配慮が必要とされよう。特にDIDの場合、ほかの患者が語る過去のトラウマの体験に対して非常に敏感に反応し、フラッシュバックや人格の交代が誘発される場合が多い。またそれぞれの患者が持つ別人格同士の言語的、非言語的交流というファクターを考えた場合、治療者の側の扱える範囲を超えた力動が生じる可能性がある。考え方を変えるならば、DIDの治療はたとえ一人の患者を扱っている際もそれが一種のグループ療法としての意味合いを持っている。そこで個人療法がある程度ペースに乗り、治療の第3段階を迎えた際に初めて本格的なグループ療法が可能であると考えられる。」
書きながらいろいろ考えさせられた。

ここでこれまで書いた[赤い部分]をつなぎ合わせてみる。すると青くなる。

解離性障害の治療

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