オトナの事情はいつ降って湧いてくるかわからない。どういう事情かわからないが、ジェームズ・フォサージJames Fosshage 先生というアメリカの精神分析家の夢理論について勉強しなくてはならなくなった。しばらくは解離の話をすっとばして、こちらの方を扱いたい。
ところで私はアメリカからくる夢を専門とする精神分析家、と聞いて最初は敬遠したかった。私は夢が苦手だ。というよりは精神分析的な夢理論が苦手だ。特に夢の象徴機能、となるともう「本当かいな?」になる。これは私がシャイであることと関係している。誠しやかな、いかにも意味有りげな解釈は、なんとなく照れくさくなってしまい、「ナーンテネ」となってしまうのである。というわけで、フォサーギ先生がそういう議論をするのなら困ったな、と思っていたのだ。しかし彼が書いたものを、私のお友達でもある冨樫公一先生にお借りして読んでみると、かなり進んだ理論を取り入れていらっしゃることがわかったのである。ちなみに彼の著作は日本語にも訳されているが、現在は絶版となっている。(夢の解釈と臨床 (1983年)ジェイムズ・L.フォッシジ、
クレメンス・A.レーヴ、 遠藤 みどり (翻訳)ちなみに、「フォッシジ」とはなんちゅう読み方をしとるんや。