2014年4月28日月曜日

フォサーギ先生の夢理論(12)


創造性について
夢は連合している要素にさらに新しい結びつきをもたらす。それが創造性というわけだが、いったいどのようなことが脳内で起きているのだろうか?そこで関係しているのが、コリン系とノルアドレナリン系の神経伝達の変化であるという。ここら辺、脳の知識がないとチンプンカンプンかもしれないが。レム睡眠中は、海馬の高濃度のアセチルコリンが、海馬から大脳新皮質へのフィードバックを抑制する。そして新皮質の低いレベルのアセチルコリンンとノルアドレナリンは、そこでのニューロンのつながりを促進する。これは覚醒時の脳の活動と非常に異なるという。
ちなみにアセチルコリンは橋や基底前脳basal forebrain から出て、大脳皮質の脳波の周波数を高め、脳は全体のdesynchrony つまり非同調を生む。わかりやすく言えばθ波とかδ波を少なくするのだ。これらは徐波、というが、睡眠中はこれらが多くなる。
ウン。自分でもわからなくなってきたぞ。アセチルコリンは、その活動が増すのが、覚醒時とレム時であるという。つまり徐波が起きないわけだが、レムの時の脳波は起きているときの脳波に似ているので、これは理屈に合う。そしてコリンを抑える薬(抗コリン剤、あるいはその作用のある抗鬱剤など)でレムが抑えられるというのも辻褄が合う。
こんな感じかな。レム時にはアセチルコリンが出てアミン(ノルアドレナリンなど)はシャットダウンする。それは海馬から大脳皮質への「抑制」を解き放つので、夢はあれほどにおかしな、新奇な、創造的な内容となる・・・・。