2011年2月26日土曜日

テレビ局って、どうだかなー(1)

最近あった話である。ある番組制作会社から勤め先の病院の広報係に電話があり、私にインタビューをしたいという。何か企画書までファックスされてきて、「つる瓶の何とかかんとか」(実は正式な名前あり、忘れた)という番組の企画の一つだという。そこで「子供ってウンチがどうして好きなの?」というテーマを扱うので岡野先生に精神分析の立場からインタビューしたい」ということなのである。しかもつきましては来週の午後水曜日に撮影にうかがっていいでしょうか?とある。よく読むとその番組は二週間ほど先には放映され、その一週間ほど前に私のインタビューをとりたいという。しかも時間まで指定されている・・・・・。私だって都合があるのに・・・・。そしてそのファックスには、もしよろしければどうか「○○」までご連絡ください、とあった。
私はテレビインタビューには、短いものに二回出たことがあるが、全国ネットというのは初めてだし、第一ハズカしい。顔が出るなんていやだ。出るならモザイクで、などと考えていたが、最近自分でこんな突込みを入れるようになって来た。「だってどうせ誰も注目してないし。」
私は極端にシャイだから町でテレビカメラを向けられてインタビューをされそうになったら、まず逃げ回ると思う。それが全国ネットなんて・・・ありえない、と思っていたが、考えてみると誰でも(といっては大げさだが)テレビに出る時代である。どこかの医師が意見を求められてちょっと出るなんて事は、毎日何度も見ている。それらの人たちの顔や名前をいちいち覚えているわけがないし、そのような一人として扱われて、「いや、待ってください、顔は撮らないでください」とか「ちょっと変装しますから」などといったら、絶対「このおじさん、どこまで自意識過剰なの?」ということになる。普通に出れば、自然に・・・と思うようになった。何度もあることじゃないし、何事も経験だし。
でもやはり気が乗らなかったので、私はこのリクエストを無視していた。だって「子供がなぜウンチがすきか?」なんていうテーマでどうしてインタビューを受けたくちゃいけないの?っていうか、何でオレなの? どうせ3,4日返事をしなければ、向こうはあきらめて誰か別の人にあたるんじゃないか?何しろ6日以内に撮りたいといっているんだから。しかしこれが甘かった・・・・(続く)