2010年12月31日金曜日

年末の雑感 その2

昨日は雑感1などと書いたので、今日は自動的に「その2」ということになる。今年はインパクトのある出来事がたくさん起きた。家族内の出来事、自分の健康状況、友人の離婚、同僚に起きたこと、などなど。ここに書けることはひとつもない。しかし基本的には自分は恵まれた状況にある。大きな不満や不安は特にない。酒もタバコもギャンブルも株も何もやらないから、金銭的な悩みは特に起きない。毎日の仕事は基本的には楽しい、と言えるだろう。自分が援助やサービスの提供を仕事とし、多くの場合は正当に相手に評価してもらえるのだから、こんなに恵まれたことはない。

もちろん仕事には苦労があるが、それは予想できないことではない。援助する力にはあまりに限界が多く、結果として助けることが出来ない。たとえばうつの人に薬を処方すると、一部の人は非常によくなる。臨床をしていて嬉しい時だ。しかしどうしても副作用が強くて服薬が中断になったりする。一番苦痛の強い時に、さらに無駄な1,2週間を過ごさせることになる。さらには様々な薬を使っても欝がよくならない人もいる。この仕事のもっともつらい部分といえる。
私は自分は恵まれていると書いたが、それはそのままでは後ろめたさを伴いかねない。するとその分はサービスの持ち出しを行うことでバランスを取ることになる。例えば患者とのメールの連絡は、プライベートな時間にかなりの時間を使うことになるが、特に煩わしさを感じないのは、それがこの「持ち出し分」を補っているからかも知れない。それに・・・・休みの日に大したことなど何もやっていないからだ。
ということで本当の雑感になってしまった。
ということで皆様よいお年を。