分析学会の一日目が終わった。場所はオリンピック発表する側から、主として司会や助言をする立場にかわり、しばらく経つ。発表が少ない分さほどストレスはないが、やはり多数の目に晒されるのは憂鬱である。今日は午前中は3時間の症例検討の司会、夕刻は「教育研修セミナー」という数年来続けている企画を行った。一般に精神療法はその正体が曖昧でそこで起きることを明確に規定はできないし、その為の訓練もマニュアル化出来ない。それなのにたくさんの精神科医や心理士が参加し、熱心に発表に耳をかたむけるのはなぜだろう。不思議な気がするが、ありがたい事でもある。