2025年7月2日水曜日

男性の性愛性とポジティブフィードバック(自己強化ループ) 2

  これは「途中で止まれない」構造の生物学的根拠になる

  • 射精がポジティブフィードバック的に加速されるプロセスだとすれば、男性が性的刺激を受けたあとの行動は、「意志による制御」よりも「自己強化された衝動」に駆動されやすい。

  • このとき、理性的判断や倫理的抑制(ネガティブフィードバック)は後退しやすくなる

  • この構造を理解することは、**性加害の一部が「道徳以前の身体現象」として起こる」**ことを意味しうる。


●「加害意図がなかった」とされるケースの説明に使える

  • 一部の性加害は、加害者の主観的には「同意があると思い込んでいた」あるいは「止まれなかった」という説明がされる。

  • 射精行動が自己強化的プロセスだとすれば、
     → この「止まれなさ」は単なる言い訳ではなく、身体に組み込まれたフィードバック構造に由来している可能性がある。

  • 同時に、それが加害の正当化ではなく、「制御の難しさに対する事前的な倫理的備え」として機能することを明確にする。

「射精がポジティブフィードバックであることは、性加害が“生理的に止まりにくい”という困難を意味する。しかしそれは、だからこそより高度な自制の準備が必要であり、意志の放棄や責任回避を許すものではない。」

  •  もちろん免責されるべきではないが、この理解は再発予防につながるのではないか?