●これは「途中で止まれない」構造の生物学的根拠になる
射精がポジティブフィードバック的に加速されるプロセスだとすれば、男性が性的刺激を受けたあとの行動は、「意志による制御」よりも「自己強化された衝動」に駆動されやすい。
このとき、理性的判断や倫理的抑制(ネガティブフィードバック)は後退しやすくなる。
この構造を理解することは、**性加害の一部が「道徳以前の身体現象」として起こる」**ことを意味しうる。
●「加害意図がなかった」とされるケースの説明に使える
一部の性加害は、加害者の主観的には「同意があると思い込んでいた」あるいは「止まれなかった」という説明がされる。
射精行動が自己強化的プロセスだとすれば、
→ この「止まれなさ」は単なる言い訳ではなく、身体に組み込まれたフィードバック構造に由来している可能性がある。同時に、それが加害の正当化ではなく、「制御の難しさに対する事前的な倫理的備え」として機能することを明確にする。
「射精がポジティブフィードバックであることは、性加害が“生理的に止まりにくい”という困難を意味する。しかしそれは、だからこそより高度な自制の準備が必要であり、意志の放棄や責任回避を許すものではない。」
もちろん免責されるべきではないが、この理解は再発予防につながるのではないか?