2023年5月17日水曜日

社会的なトラウマ 2

 男性性とトラウマ

 ドーパミンの問題はさておき・・・・。

 男性 masculinity and trauma というテーマで進めてみようかと思う。これほど多くの性加害が、それもほぼ100パーセント男性により行われ、またあらゆる独裁体制のほぼ100%が男性の独裁者により行われているのに、男性性が十分に語られていないのはおかしい。一つにはそれを語る男性が及び腰であるということではないだろうか。誰だって自分の問題に真剣に向き合おうとしないのは当然だろう。しかし最近のジャニーズ事務所の問題などを考えるに、どうしようもなさを感じる。

ということで参考文献になるかと思い、この本の抜粋を読むとかなりヤバい内容だ。

The Trauma of Toxic Masculinity.  Why you can trust us BY JARED YATES SEXTON (https://www.yesmagazine.org/social-justice/2019/04/24/white-masculinity-toxic-trauma

 「私は男性が、自分たちと女性との性的な関りについて、女性にとって屈辱的な表現を用いてその詳細を話すのを聞いてきた。彼らは想像出来る限りの人種差別的で侮辱的な言葉を用いる。彼らは最悪な種差別的、性差別的な言葉を用い、独裁的な権力への欲望を語る。そして中東の男女や子供を核爆弾で皆殺しにしてもかまわないし、奴隷制を復活することのメリットについて口にし、アドルフ・ヒトラーに対する崇拝を語る。それらの男性にとっては、人に何かを話すこととは、あることをなすための手段であり、良心やひ弱な感情に拘束されないという幻想を追求するための手段なのである。(ジャレッド・セクストンの同著からの引用。)I’ve heard men describe their sexual encounters in stark, humiliating detail. I’ve heard men use every slur, racial or otherwise, you could ever imagine. I’ve heard men express their most fundamentally racist and sexist beliefs, have heard them lust after authoritarian power, say they’d be just fine eliminating all minorities, that they wish every man, woman, and child in the Middle East would be incinerated with nuclear bombs, have heard them discuss the merits of reinstituting slavery, and go several rounds of admiring Adolf Hitler. For those men, communication is either a utility to get something done or another opportunity to further the illusion that they are unburdened by consciences or weak emotions.

 えー、これはひどすぎる。翻訳しているだけだとわかっていても、書くだけで気がひけるような内容だ。男性ってこれほどひどいのだろうか。でもこれを書いているのは白人男性であり、これは一種の内部告発なのである。