最初の部分の書き直し。
「交代人格は無視する」ではうまく行かない
という題で書くことになるが、実はこの事を常日頃から患者さんや治療者に対して言ってきた。交代人格が出現したら、主人格とは別の人として会うべきか。基本的にはそうである。ただしここで「基本的には」と付けることには意味がある。なぜならここには多くの例外や注意すべき点が含まれているからだ。時には交代人格さんは「もう誰が出てたっていいじゃないですか!」という反応を見せる。あるいは交代したことを気付いて欲しくない、いちいち反応しないでほしい、という人格さんもいるだろう。そこにはいろいろな配慮が必要になる。でも一つ言えることは、「交代人格は無視する」ではうまく行かないのであり、もしそれがこの特集の趣旨のように、これまで一種の常識として信じられてきたとすれば、それは非常に大きな問題と言えるだろう。