2022年6月24日金曜日

PD の治療論の書き始め

 ーソナリティ症の治療

 これについても詳しく記述するときりがない。結局BPDの話に多く紙面が割かれることになるのではないか。しかし自己愛性、反社会性などについても記述しておきたい。まずは林先生の記載を参考にする。何しろ完璧な仕事をいくつもの本でなさっているのだ。(以下、「」内はほぼ林先生の書いたもの。)

講座精神疾患の臨床 3 松下正明、神庭重信監修 不安又は恐怖関連症群、強迫症、ストレス関連症群、パーソナリティ症 の第4章「パーソナリティ症及び関連特性群 総説」

「パーソナリティ症の治療についての研究は,現在,世界の多くの国地域で進められている.わが国におけるそれらの治療法の普及はまだ不十分であるけれども,それらの考え方は,わが国のさまざまな治療の場で応用することができる.」

社会心理的治療(心理療法

PDの治療的な試みとしては、様々な分野で試みられている。支持的精神療法(精神療法的管理). 認知療法精神分析的精神療法といった心理社会的治療の主要な方法の多くはPDの治療を試みているが、その他にも家族療法デイケア.集団療法などのさまざまな種類の治療法が試みられている。」

効果が確認された心理社会的治療

そう、このような書き方をすると自然とBPDの議論に持っていくことが出来る。「近年の治療にいての動きの中で目されるのは.境界性パーソナリティ症に対する心理社的治療の効果についての無作為化対照比較試験(randomized controlled trial: RCT)による研究が多く発表されていることである45). RCTで効果が確認された最初の心理療法は1991年に発表された米国のLinehan, Mらの弁証法的行動療法(dialectic behavior therapy. DBT)ある.」そして以下、この二つの治療法及びメンタライゼーションについての解説に繋がる。しかし私としてはやはり反社会性PDについても論じたい。林先生はどうして触れていないのだろうか?