このダイナミックコアを脳の中に位置づけると以上のようになる。左の図はそれを側面から表したものである。実際には視床とつながっている大脳皮質は広く広がっているはずであるが、それを小さな楕円で表現している。そして視床と皮質との連絡は両方向性であるために、矢印も両方で表している。そしてそれを正面から見た場合は、実はそれが右脳と左脳に一つずつ書かれている。というのも視床も大脳皮質も左右に一対あり、それらは脳梁という部分により結び付けられている。そして左右脳のダイナミックコアが独立した存在として機能することは離断脳の実験
(Gazzaniga, M.,1967).) では、ここが切断され、右脳と左脳が別々の機能を示すことからわかるのだ。