2018年7月19日木曜日

解離―トラウマの身体への刻印 1


いきなりこんなテーマだ。昔 van der Kolk先生が、“THE BODY KEEPS THE SCORE”という論文を書いた。それをモチーフにした同名の本が2014年に発行されている。これが売れているらしい。でもトラウマ関係者はVDKさんが同名の論文を1980年代に発表したことを知っている。

この本で書かれている印象的な文章を引用しているサイトがあったので、ちょっと訳してみる。
Traumatized people chronically feel unsafe inside their bodies: The past is alive in the form of gnawing interior discomfort. Their bodies are constantly bombarded by visceral warning signs, and, in an attempt to control these processes, they often become expert at ignoring their gut feelings and in numbing awareness of what is played out inside. They learn to hide from their selves."
「トラウマを負った人は自分たちの身体の中にいながらも安全でないと慢性的に感じ続けている人だ。過去は内的な悩ましい不快感として生き続けている。彼らの身体は常に内臓からの警告にさいなまれ、それをコントロールしようとする中で、自らの直観を無視し、内的に起きていることについての感覚を麻痺させる。彼らは自分たちの自己から身を隠すのだ。」
うーん、彼らしい見事なレトリックだ。