2018年1月1日月曜日

M 推敲 2 

皆様明けましておめでとうございます。 

 マインドフルネスの続きである。
ちなみに開眼状態はどうか。ものの本には「それもあり」、というわけだが、やってみてもちょっとクエスチョンである。脳波的には開眼状態と閉眼状態は全く違うことになる。前者はベータ波優位、後者はアルファ波優位。開眼すると圧倒的な視覚情報で、何かに集中するどころではなくなる感じだ。第一開眼しながら瞑想をしている僧を見たことがない。瞑想は閉眼で、ということはジョーシキである。
<基礎知識としての脳の二つの状態>
ここで脳科学的な知識を一つ理解していただきたい。皆さんはこれからしばしば DMN(デフォルトモード・ネットワーク)と TPN(課題陽性ネットワーク)という言葉を聞くことになるだろう。人間の脳は二つのパターン(状態)を有していて、で、両方はお互いに相手を抑制する。つまり両方が同時に興奮するということはないわけだ。DMNはいわばギヤがニュートラルに入っているような状態であり、精神のどこにも焦点がない、ということだ。あるときの回想、白日夢などを行うときにその部分が興奮しているという。そしてTPNは何かを意識的に集中して行うときに興奮する。
  この二つのモードがいろいろ議論を呼ぶことになったのは、実は脳の活動を MRI などで調べてみると、異なった部位のまとまりが興奮していることが分かったからだ。デフォルトの場合にAという部位、TPNの場合、Bという部位、という風に単純化しよう。ただしABともにいくつかの興奮部位の集合となる。まずデフォルトAは、扁桃体、海馬、後部帯状皮質(PCC)、内側前頭前野(mPFC)。TPNBは島、体性感覚野、前帯状皮質ACC、そして後背前頭前野DLPFC
 実は脳は二つのチャンネルを使い分けている、ということが分かった・・・・。今年の正月はここら辺を調べてみよう。