2018年1月7日日曜日

マインドフルネスの参考文献 1

Creswell JD, Taren AA, Lindsay EK, et al. (2016)  Alterations in Resting-State Functional Connectivity Link Mindfulness Meditation With Reduced Interleukin-6: A Randomized Controlled Trial.  Biol Psychiatry. 80:53-61.

という論文を読んでみた。と言っても購入できないから抄録だけだけどね。ざっとこんな内容。

タイトル:安静時の機能的結合性の変化はマインドフル瞑想によるインターロイキン6の低下に関係していた

マインドフルのトレーニングはどうして健康に役立つのかはまだよくわかっていない。以前研究で、マインドフル瞑想により DMN DLPFC(TPNの代表部位) との機能結合が増すことが分かったが、それがインターロイキン6(炎症性疾患のリスクを示すマーカーとなる血中物質、いわゆるサイトカインの一つ)の低下につながるかどうかを今回は調べた。職探しでストレスを抱えているの35人の成人をランダムに分けで、それぞれマインドフル瞑想と、単なるリラクセーションを施した。その結果、リラクセーションではなく、マインドフル瞑想の方だけで、DMNDLPFCとの機能結合と、インターロイキン値の改善が見られた。
マインドフル瞑想により、DMNとTPNがつながりやすくなった、という話である。