2016年7月19日火曜日

精神療法 ③

<私はこのスペクトラムの中で、それでも構造を持ってやっている―それを柔構造と呼ぶ>

 さて私は精神科医として、結局かなりケースバイケースで治療を行っている。これはある意味では由々しきことかもしれません。精神療法には構造が一番大事なのだ。これを私は小此木先生から口を酸っぱくして言われました。でも私はこれをいつも守っているつもりなのです。ある意味では内在化されていると言ってもいいかもしれません。ただここら辺で理論的な話ばかりするとみなさんが退屈になりますから、臨床例について話したいと思います。

症例Aさん(強度0.5)


省略



症例Bさん(強度2くらい)


省略




ただ自由に主観を提供しているという一方向性の関係からきているのだということは十分自覚しているつもりです。