2014年6月14日土曜日

解離の治療論 (59)

昨日は7まで行ったか?ちなみにこのD Book
  Dissociation and the Dissociative Disorders: DSM-V and Beyond, by Paul F. Dell, John A. O'Neil, Routledge; 1 edition (April 20, 2009) という本のことで、これまでの解離性障害研究の粋を集めたような本だ。(高い本だが、少し無理して買い、早速スキャンした。片手では支えられないほど重いからだ。今は4つの仕事場のデスクトップにある。しかし例の「本嫌い」でほとんど開いてみることがなかった。)そして今論じているDell 先生はその編集をしているのだ。この世界ではかなりの影響力を持っていることが伺える。
ともかくその本の第15章、デル先生自身が書いた章を読んでいるのだ。7からの続き。
8.二つの人格部分が会話したり言い争いをするのを聞くこと。9.脅迫的な声が乱暴なコメントをしてきたり、脅したり、自己破壊的なコメントをしてきたりする。10.言語挿入speech insertion(意図しない、あるいは自分のものと感じられない発語)11.思考挿入、思考奪取 thought insertion, withdrowal シュナイダーの一級症状と似ているから、英語も書いておいた。12.「させられ」ないしは侵入的な感情。13.「させられ」ないしは侵入的な衝動。14.「させられ」ないしは侵入的な行動 15.よく知っているはずの知識や動作が一時的に失われること。 16.自己の変化の不快な体験(急に自分が小さい子供のようになった感じがする、など)17.自己への深刻かつ慢性的な躊躇 profound and chronic self-puzzlement  18.時間を失うこと。19.我に返ること。20.フーグ(遁走) 21.記憶していなかったことについてほかの人から語られること 22.自分の持ちもの中に見られないものを発見すること
23.自分がやったらしい行動に関する証拠を見つけること。
デル先生の意見、でも全然問題ないなあ。というかDIDの主観的な体験とはこういうものだろう。私なら、我に返ったときにしばしば体験する頭痛や疲労感なども入れるだろうか。