2013年10月7日月曜日

「再固定化」概念の見直し(3)

神経回路一本の連結のみで生じる「再固定化」の例

再固定化の例として、こんな思考実験を考えた。仕事の上での同僚Aさん。どうもいい印象がない。面と向かって話したことは一度もないが、いつも人を上から見下すような、自信ありげな強い口調がイケスカないのだ。ところがある時、そのAさんが、B県のC高校の出身であることを知った。ナンだ、同郷ではないか。それに学年もあまり違わない、ということはどこかですれ違っていた可能性もある。すると途端に印象が違って来た。自分はB県人だし、B県出身の人間はとっつきにくいが悪い人間はいないと思っている。Aさんもぶっきらぼうで言葉は荒っぽいが人は悪くないのかもしれない。今度飲みに誘ってみよう、と思うようになった。
 この場合AさんとB県人とのネットワークは一本でつながる。するとAさんのイメージは、B
人というイメージに強く影響を受けることになり、Aさんの心証はガラッと変わってしまうことになるだろう。(図をかくのに時間がかかったから、これで一回分。)