東京に住んでいると、降雪はニュースになる。今日は一日家にこもれるのでほっとしている。
昨日は「対象関係論勉強会」で一日講師。お仲間の藤山先生が司会、松井浩子先生の症例提示。彼女の症例提示はいつもながら見事である。藤山先生とも昨日は精神分析理論を廻って論争をすることもなく、穏やかに有意義な一日となった。(とはいえ、彼は今や日本精神分析学会の会長職にある。私などは議論してもらうだけでもありがたい存在である。) この対象関係論勉強会が立ち上がったころのことを思い出す。おそらく1990年代の終わりごろだったが、当時東京エリアでは小此木先生の力が絶大で、そろそろ若い(少なくとも当時は)世代が小此木先生とは独立して勉強会を立ち上げようということになった。そして北山先生、藤山先生、松木先生が一緒にそのような勉強会を立ち上げる、というのを、アメリカから帰国して聞かせていただいた私はうらやましく思ったのを覚えている。「勉強会」というおとなしい名前も、そのような経緯を反映しているのか。私も数年前から講師陣に加えていただき、大変光栄に思っている。その会が、次年度から新しいクールを迎えるが、参加人数が十分に集まっていないと昨日聞いた。もし関心をお持ちの方は、ぜひ申し込んでいただきたい。