2012年2月8日水曜日

心得26. 直面化を促すのは、不可知的な「現実」である

精神療法で重要なテーマの一つとして、どのように患者に直面化を迫るか、すなわち彼らがあまり目にしたくないような事柄や問題点を直視するのをどのように促すか、という問題がある。「あなたは~についての意識化を避けていますね。」というコメントや、「あなたのなさったことはこういう点で問題だったわけですね。」というメッセージは、それを直接伝えることを避けたとしても、言外に患者の側に伝わってしまう場合がある。そして療法家がこの直面化を促すということをことさら避けるとしたら、自らの役目を果たしたことにはならないと考える人もいるであろう。
(以下略)