2012年1月21日土曜日

心得7. 治療には精神分析の要素も認知療法の要素も同時に起きていると心得よ(1)

この季節になるといつも思う。絶対冬は嫌だ! カリフォルニア、それもサンタモニカのあたりに住みたい!この厳寒の二か月のない世界に行けるなら何でもする(11月、12月→いきなり3月、みたいな…)

認知行動療法ばやりである。精神科外来でも、認知行動療法を行なうことが保険点数に加算されるようになった。でも精神分析を学ぶことから入った私は認知行動療法にはずいぶん前から疑問を持っていた。それは特別新しい療法なのか?それは果たしてどれだけ有効なのか?精神分析的な療法とどこが違うのか? これらの点について療法家は一定の理解をもっていて欲しい。
認知とは要するに「考え」であり、理屈である。例えば「自分は●●である」とか「過去に自分に起きたことは●●という意味を持っていた」などの思考内容をさす。認知療法とは、私たちが普段持っている考えを変えることが、症状を軽減するということを目指す療法である。
      (以下略)