2012年1月24日火曜日

心得14.治療者は自分の「上から目線」を戒める(1) 改訂版

「上から目線」という言葉は、つい最近になって聞かれるようになった気がする。私は個人的な事情から、過去を、留学以前と以後、とに分ける習慣がある。つまり私のアメリカ留学の始まった年である1987年以前と、それ以後という風に分けるのだ。最終的に帰国したのが2004年であるが、日常的にいろいろな情報に触れる中で、「あ、これは前はなかったな。」と感じるものがある。そしてこの「何とか目線」という日本語の表現も以前にはなかった。類似する「カメラ目線」などという表現も「以後」の言葉だ。(第一「メセン」って、変じゃないか?それだったら「視線」だろう? ということで新しいものにわけもなく反発する年寄りの一員になっている私は、「上から目線」という言葉についても最初は嫌いだった。しかし実は「上から目線」という表現は、「治療者としてあってはならない姿勢」を、わかり易い言葉で表現するのに非常に便利なのだとも思っている。
 
                        (以下略)