2011年12月4日日曜日

特別な週末

この週末は神さんが泊りがけで外出中なので、一人で過ごすことになった。しかし私は昼間は用事があるために、チビ(うちの犬)をドッグホテル(のようなもの)に預かってもらった。興味深いことに、神さんがいないことより、チビがいないことのほうがインパクトが大きかった。これはある意味では理解可能なわけで、神さんが家にいなくてもチビが家の中にいないということは通常ありえないからである。チビはいわばうちでは空気のような存在なのだ。何をしていてもそれとなくチビの視線を感じる。(チビは私のことをいつも警戒しているから、常にこちらの存在を意識している。ということは私は結局チビに見られているのである。)その視線があまりに当たり前なので、帰宅する時も出て行く時も、家の中を動き回るときも、ふとチビがいないということに気が付いて拍子抜けする。そして・・・・・やはりその方が気が楽であることに気付く。神さんやチビには申し訳ないが。チビはもう14歳で、耳はほとんど聞こえないし目も相当白内障が進んでいる。チビの寿命が尽きた時に私の生活は確実に変わる気がする。いろいろな意味で。
今日日曜日は、精神分析協会の東京大会があった。私は妙木浩之先生の発表の討論者の役を藤山直樹先生と務めた。いつもながら妙木先生の博識ぶりと回転の速さには圧倒される。彼の発表は「自我心理学の新展開」というものだが、時代遅れのように考えていた自我心理学が実は独自の進化を遂げていることを知るいい機会になった。