何が美人の基準化には様々な議論があるが、それは何らかの形での調和性を備え、快感中枢を刺激するのであろう。その調和性としては、例えば左右対称であるという点は重要だったりする。美人や美男の顔をコンピューターで操作して、片側だけ拡大した顔を作ってみればすぐにわかるだろう。また美形の基本が「平均顔」であるといわれるのもよくわかる。
快感原則について考える上で極めて重要なのは、それには大きな個人差があるということだ。といっても大雑把な共通点はいくらでもある。いくつかの共通点と個人差との組み合わせが、快感の大きさを決定する。
人の顔を見る際の心地よさを考えよう。整った顔の若い女性の写真が週刊誌の表紙をこれほど飾るのはなぜか?ニュースキャスターやアナウンサーやお天気お姉さんが、美人であるのはなぜか?これらは人の整った顔を見て私たちが快感を得るという原則におおむね沿っている。一般的に美形と呼ばれる人たちがいて、彼女たちがキャスターの役を射止めるのには理由がある。もし番組改編で、新しいお天気おねえさんになった人が、この美系に属していないのであれば、たちまち物議を醸すだろう(ただしNHKの場合は別という説あり。でも最近はほとんど民放並みだぞ。)さて、ではだれが特別人気があるか、という話になるとたちまち個人差が出てくるということになる。
(平均顔については瀬山淳一郎さんのブログより拝借しました。)
例えば目と目の感覚、鼻と口との距離などが「平均的」であることは、それを見た際の抵抗が少なく感じるという意味では調和性に寄与するのである。(でも何が調和性を備えているかと言えば、実はそれが快感中枢を穏やかに刺激するもの、と逆に定義されるのかもしれない。快感中枢の性質が、調和性を定義する、というわけだ。私達がド、ミ、ソ、の和音を心地よく感じるからこそ、それが和音となるのだ、など。
ところで全員音楽に関係しているM1のOゼミ生に出題。ワールドカップの例のブブセラ。あれを少しでも耳触りのいいものにするためにはどうするか?オカベ君、どう? ヒント:もし三種類の長さの違うブブセラを…・・