2020年6月15日月曜日
解離と他者性 4
ユングの業績は、解離と夢との間の関連性を示したことである。Donald Kalsched によれば he(Jung) discovered that dissociated parts of personal experience have a universal tendency to image themselves in dreams and other fantasy material as coherent animate presences that he called complexes つまり解離された体験は、夢の中やその他のファンタジーの素材の中に、彼がコンプレックスと呼ぶところの一貫した動的な存在 coherent animate presences としてイメージされるという普遍的な傾向を有する。ここで彼が、DⅠDの交代人格が夢にも登場する、と言っているわけではない。但しDIDにおいては,しはしば患者は別の人格状態で起き上がり、夢を見る代わりにその人生の部分を生きるという体験を持つ.夢と解離の類似性を考えることは、実は別人格の存在を私達のはばすべてが、実は毎日体験していることを教えてくれる。夢の中で私達はある他者に出会うが、その他者は主体性を有し、あなたに語りかけ,また予想外の行動を示す。それは交代人格の振る舞いと同一である。彼はこんなことも言っている個人のコンプレックスは無意識の中で自己化 personify する。そして私たちの夢の中での「小さい子 little boy」になるのだ、と。そうか、ユングのいうコンプレクスはまさに別人格といってもいい存在であり、フロイトの言うそれとは全く別物であるということだ。以前もこのブログに書いた覚えがあるが、コングは私たちは夢の中で他者に出会う、ということを言っていた。