甘えに基づく治療論:
治療においては「素直な甘え」(実は「大人の甘え」、「基本的な結合回路 basic union circuit (Ecstein)」)をいかにブースト(再強化,再想起)するかである。
このために「愛着に基づく精神療法」(フォナギー、ホームズ)では、治療者が患者との心(脳波)のシンクロの機会を提供する。
いわゆる支持療法もこれに準ずる。
甘えに基づく治療においては、治療者が受容的な態度で、「大人の甘え」を向け合う他者として接することから出発する。(ただし土居の言うように一般的な意味での「甘やかし」はしない。)それがブーストに貢献し、「大人の甘え」を促進するようであれば、その治療が継続される。
それが「屈折した甘え」を賦活し「悪性の退行」(バリント)につながるならば、甘えの手綱を注意深く操る必要がある。